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樹脂・ゴム製品へのマーキング特集
樹脂・ゴム製品へのマーキング特集
1. 樹脂・ゴム製品へのマーキング方法
樹脂・ゴム製品へのマーキングは、製造過程のどこでマーキングするかによって、大きく分けて2種類の方法があります。
(1) 射出成型時に同時にマーキングしてしまう方法
例)
タイヤ ・・・・・・・・・
アルミ箔テープ(フープ材)に事前にマーキングし、そのフープ材を金型に取り付けて射出成型と同時に製品に転写(マーキング)する方法。
樹脂バンパー ・・・
金型に直接マーキング、若しくは差し込み式の刻印を金型にセットし、射出成型と同時に製品に転写する方法。
(2) 完成品の状態で直接マーキングしてしまう方法
一般的に広く用いられる方法。
2. マーキングする樹脂の種類
樹脂製品へのマーキングは、マーキングする樹脂の種類(成分内容)で、大枠の機器選定が決まります。
これは、成分・構造によりそれぞれ特性が違うためです。
大別すると、①熱可塑性樹脂と②熱硬化樹脂の2種類があります。
代表的に物は下記の表を参照ください。なお、ゴム製品は対マーキング特性から①熱可塑性と同等と考えて良いと言えます。
① 熱可塑性樹脂
ABS樹脂、PP(ポリプロピレン)
PE(ポリエチレン)
PS(ポリスチレン)
PMMA(アクリル)
PET(ポリエチレンテレフタレート)
PPE(ポリフェニレンエーテル)
PA(ナイロン/ポリアミド)
PC(ポリカーボネイト)
POM(ポリアセタール)
PBT(ポリブチレンテレフタレート)
PPS(ポリフェニレンサルファイド)
PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)
LCP(液晶ポリマー)
フッ素樹脂、ウレタン樹脂、 エラストマー
② 熱可塑性樹脂
PF(フェノール樹脂)
MF(メラミン)
FRP(ガラス繊維強化プラスチック)
3. マーキングの種類
樹脂へのマーキングは1項の樹脂の特性により大きく分けて2種類あります。
(1) 熱可塑性樹脂へのマーキング
熱を掛けて表面を塑性変形させ(刻印・マーキング)、冷えることで再硬化させる方法があります。
一般的に言われている代表的なモノでは、「ホットスタンプ(刻印)」「レーザーマーカ」などです。
ホットスタンプでは、熱により剥離するテープを挟み、文字に色を入れることも可能です。
レーザーマーカの色入れは、加工条件の設定により可能な場合もありますが、樹脂の種類や条件によって可否や色が限定されますので、トライされることが必要です。
その他には、エアー振動ペンによる「エアースタイラスマーカ」や「彫刻機」がありますが、こちらも樹脂の種類などでマーキングの可否がありますので、サンプル加工で状態を確認することをお勧めします。
また、プリント式の「インクジェットプリンタ」や「サーマルプリンタ」がありますが、こちらはサイクルタイムが非常に速いのですがマーキングの深さはほとんどなく、食品関連(ぺットボトルやパッケージなど)が主流となっています。
(2) 熱硬化樹脂へのマーキング
ガラス繊維が含有されている場合、樹脂を熱で溶かしてマーキングするタイプや彫り込むタイプのマーキング機器は使用できません。非接触タイプの「インクジェットプリンタ」や「捺印式」によるマーキングとなります。
4. 樹脂にマーキングできる機器
(1) 打刻タイプ
通常の刻印機器でマーキングすることもできます。下記は代表例。
(2) 熱を加えてマーキングするタイプ
昔からあるタイプで、間に感熱テープを挟むことにより、製品の文字に色を付けることが可能です。
(3) レーザーマーカ
レーザーマーカは、レーザー光の種類によりマーキングの可否があります。また、周波数・出力と樹脂の種類(特性)により、彫り込む方法と焼き付ける方法の2種類があります。樹脂の種類により2方法できるケースとどちらか1方法、若しくは全くマーキングできないこともあります。
(4) インクジェットプリンタ
インクジェットプリンタの原理は家庭用のものとほぼ同じで、インクを吹き付けてプリントします。
プリントですので深さはありませんがスピードが非常に速く、ワークを停止することなくマーキングができるのが特徴です。
食品関係のペットボトル・パンの製袋の製造年月日などに多く使われています。
樹脂へのマーキングは、樹脂の種類・特性により、使用できる機器や品質が大きく変わります。
簡単にできるものから難易度の高いものまで多種多様となりますので、経験と専門知識が必要となります。
詳細につきましては、是非
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下さい。
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